海賊になろう!

海賊になって、お姫様を助けよう!
海賊になって、お姫様を助けよう!

今回のテーマは、「海賊になろう!」。

 

ここ住吉浜の海は、瀬戸内海の西のはずれ。昔は瀬戸内海にも多くの海賊がいました。

 

今ではそんな海賊もいなくなり、穏やかで静かな海でゆったりと平和な毎日です。

 

ところが。。。

 

 

まずは説明をします
まずは説明をします

「海賊ものがたり」スタート!

 

進行は「ハック船長」。うむ、どこかで聞いたような?? 違うような???

そう、ボクは「フック船長」の息子です。ピーターパンに父親をやっつけられてしまったけれど、ボクはれっきとした海賊の末裔。今はすっかりと心を入れ替えて、瀬戸内海の平和と安全を守るために仲間の海賊たちと一緒にボランティアをしています。

 

さて、みなさん、住吉浜へようこそ!

今日は、みんなにも海賊の仲間になってもらいます。

海の安全と平和を守る、強くてやさしい海賊になるために、今日はカヌーの練習をします!

 

 

まずはパドルの持ち方から
まずはパドルの持ち方から

安全にカヌーに乗るために、まずはライフジャケットをつけて海に浮かぶことから。

万が一カヌーが転覆しても、ライフジャケットをつけていれば安心。みんな、もう海に投げ出されても落ち着いて身体を浮かばせられます。

 

次は、パドルの使い方。立派な海賊になるためには、自由自在にカヌーをコントロールできなければいけません。

杵築カヌー協会の先生方は、ていねいにパドルの持ち方から教えてくれました。

6年生のお兄ちゃんから保育園の小さい子まで、自分でカヌーを漕げるように真剣に練習します。

 

 

いよいよ、海に漕ぎ出します! 

最初は少しぎこちないパドルさばきですが、すぐに子どもは慣れます。ボランティアのお姉さんは周りで安全を見ているだけ。子どもたちが自分の力でカヌーをコントロールできるのが大切です。難しいと思っていたことを、自分の力でできるようになる。これが自信につながって、これからの人生でも何でもチャレンジできるようになるのです。

 

さぁ、海賊としてお姫様を守るため、カヌーを自由自在に操れるように頑張るぞ!

住吉浜の海は遠浅です
住吉浜の海は遠浅です

少しずつ慣れてきたところで、だんだんと海岸を離れていきます。

住吉浜の海は遠浅なので安心。50mくらい沖までは大人の膝の深さです。

でも、カヌーに乗っている子どもにとっては、浅くても深くても一緒の感覚。自分でコントロールしないといけません。

 

おっと、カヌーを一通りコントロールできるようになってきたと思ったら、何やら不穏な雰囲気が。。。

 

あっ! ピーターパン2(ピーターパンツ)がお姫様とお宝を持って、船にのって逃げているようです!!

大人になったピーターパンは、眼の前の美しいお姫様と子どもたちのお宝(お菓子)に眼がくらんだのでしょう。海賊帽子と刀を手に持って、お姫様をさらっていきます!

 

 

お姫様を助けよう!
お姫様を助けよう!

「助けて〜〜!」お姫様が助けを求めています。

 

みんなで力を合わせないと、ピーターパン2からお姫様を助けることはできません。

みんな、練習したカヌーを漕いで、沖に連れ去られたお姫様を助けに向かいます。

 

みんなにカヌーで追いかけられるピーターパン2は、お姫様を乗せたまま海を逃げ回ります。みんな、追いつけるかな? 小さい子も必死になって、カヌーで船を追いかけます。

 

ピーターパン2は、お宝を独り占めにしようと、こちらも必死になって逃げます。

さてさて、みんなでお姫様を助けることはできるでしょうか?

やった〜! ピーターパン2をやっつけた!
やった〜! ピーターパン2をやっつけた!

子ども海賊たちの協力で、遂にピーターパン2は海の中に落とされてしまいました。

お姫様も助かってみんなは大喜びです。助けてくれたお礼に、お姫様は子ども海賊のみんなに宝物のお菓子を船の上からくれました。

 

「みんな、助けてくれて、ありがとう!」

 

海に落ちたピーターパン2も、ハック船長たちに助けてもらって船に戻ることができました。心やさしい海賊たちは、「もうズルいことはしなから、助けてください」というピーターパン2の言葉を信じて、また昔の子どもの頃の心を取り戻したピーターパン2を許してあげました。

 

これで、また平和で穏やかな住吉浜の海でみんなが楽しく暮らせることでしょう。

 

(終)。